日射の取得が限られる住宅密集地において隣地建物の影響を受けないよう、リビング上部に高窓を備えた吹抜を計画し、明るく印象的な光を内部空間へ導きました。
床組と小屋組は構造用合板により高い水平剛性を確保しつつ天井断熱材の受材としても機能させ、同時に下階の天井仕上げともすることで、意匠と構造と断熱が一体となった合理的で明快な構成となっています。
1階の床面は高い蓄熱容量を備えたコンクリート土間仕上げとし、間仕切壁の開口部を重層的に配置することで、ソリッドな室内イメージと広がりを感じられる空間としました。
建物概要
用 途:専用住宅
構造規模:木造在来工法2階建て
延床面積:107.1㎡(32.4坪)
外 壁:UBボードライト
屋 根:GL鋼板竪ハゼ葺き
内部床(1F):コンクリート金鏝仕上げ
内部床(2F):長尺塩ビシート
内部壁 :塗装調クロス
内部天井:構造用合板現し